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笑顔とNo.13とワタシ

by コウジアナーダ

マルサの女、という映画を知っているだろうか?

国税査察官(通称マルサ)の女が活躍する痛快コメディ映画で、多くの名作を遺した伊丹十三(いたみ じゅうぞう)監督の作品だ。

そして今回のブログのお題は「十三」である。

十三

大阪府大阪市淀川区十三。先日、ワタシは生まれて初めてこの街へ足を運んだ。

大阪には幾度となく遊びに行ったが、十三は初の滞在だ。もっとも、滞在といってもたった1日だけだが。

じゅうぞうと読むのかい?いいえじゅうそうです。

前述の伊丹十三さんにちなんで読み間違えられることが多いが正しくは「じゅうそう」だ。

余談だが伊丹十三は「じゅうそう」とは全く関係ない。

もともと一三(いちぞう)という名前で活動していたが、マイナスをプラスにするという意味から改名したそうだ。

Style ジュウゾウ+。

そもそも十三という地名はどういう意図でつけられたのだろう。

枚方(ひらかた)や放出(はなてん)、喜連瓜破(きれうりわり)など読みづらい名前の多い大阪だ。きっと何か意味があるにちがいない。ということで調べてみた。

“由来は、西成郡の起点飛田(今の阿倍野)から古代の条里制で数えて十三条で、条がとれて十三になった(例:九条・十八条)、淀川 で上流から13番目の渡しがあったから、などの説があります。明治11年 十三渡しの地に、木橋の十三橋(現在の十三大橋付近)がかけられました。”

引用元:大阪市淀川区:区の町名の由来 (淀川区の紹介>区のあらまし)

まぁそうだろう。大抵何かの連続数からくるものだ。

しかし不思議なのはこの「13」という数字だ。

忌み数?意味数?

そもそも13は忌み数といって海外では嫌われる数字だ。聖書におけるユダ、北欧神話におけるロキなど、13番目の誰かが原因、とする説がある。

他にも原始、人間が数えられる数字が手指の10本+両足の2本で12だったため、未知の数として恐れられた説や、12ヶ月や12時間、12方位など、12を基調とした数で生活する人間にとって1多い13が受け入れにくいとする説、など忌み数となった説はいくつもあるのだ。

日本でも十三重塔など、この手の話はあるにはあるが、日本人で嫌っている人はそんなに多くないと思う。

でなければ街の名前になどならないはずだ。そして今回、その理由の一端がわかった。

いい街なのだ

結論にして、今回のブログの最大ポイントはこれだ。

十三はいい街なのだ。間違いない。

だから13という数字が好きな人も多いはずだ!

では、ここから先は読まなくていいのか?というとそんなことはない。

ここから先を読みすすめることで十三を「じゅうぞう」とは読まないこと以外にも多くの知を得ることは間違いない。ぜひとも読むことをお勧めする。

JUSOコワーキング

前置きが長くなったが、今回ワタシがなんのために大阪に行ったか?

それは「JUSOコワーキング8周年記念パーティ」に参加するためだ。

JUSO Coworking 大阪・十三のコワーキングスペース・レンタルスペース

ここであらためて言っておこう。

ワタシは「JUSOコワーキング」に訪れたことはない。冒頭書いた通り、そもそも十三という地域に入ったことがないのだ。当然ながら十三にあるJUSOコワーキングも初だ。

そんな中、まるでそこにいることが当たり前のような顔をして8周年記念パーティに参加させていただいた。

そもそもJUSOコワーキングはこの写真のおふたりによって営まれている。

先日CSS Nite in OKAYAMAにてお話くださったドクターこと深沢幸治郎さんとその奥様の深沢周代(ちかよ)さんだ。

ドクターについては、前回のブログ「[KAIZENとゴール設定とワタシ - デザイナーとタワシ - g.o.a.t]」に書いてあるのでをご覧いただきたい。

なんて素敵な笑顔だ。人間が素敵だと、笑顔も素敵になるのだ。

その公式に外れることなく、この夫妻は間違いなく素敵な方たちだったことをワタシは強くお伝えしたい。

そもそもコワーキングスペースとはなんなのか?

ワタシのブログではおなじみのコトバンク大人(たーれん)によるとこうだ。

”独立して働く個人が、机・椅子・ネットワーク設備などの実務環境を共有しながら仕事を行う場所。月極や時間制で借りる 形式 のものが多いが、利用者同士の積極的な交流や 共働 といったコミュニティー形成を促すという点において、 従来 の レンタルオフィス とは異なる。”

引用元:コワーキングスペースとは - コトバンク

ワタシが住む岡山という街にもコワーキングは存在する。さらに言うなら最近増えつつある。

ワタシ自身も過去に2度ほど利用したことがあるが、

・いまひとつ空気になじめなかったこと、

・顧客情報をさわる仕事をしづらいこと、

・鼻歌が歌えないこと(超重要)

などなど、これらの理由から常用するにはいたらなかった。

結局のところ、コワーキングより行きつけの喫茶店の方がよっぽど落ち着くのだ。

考えてみると、ワタシが利用したことのあるコワーキングは、どこも

「独立して働く個人が、机・椅子・ネットワーク設備などの実務環境を共有しながら仕事を行う場所」

で止まっているように感じる。

日頃使っていない者が何を偉そうに、と怒られそうだが、この印象があるからこそ使わないのだ。

しかしJUSOコワーキングは違うものを感じた。

「利用者同士の積極的な交流」がその他のコワーキングに比べ抜きん出ている気がする。

それは多分[JUSO Coworking・水交ビル - ホーム | Facebook]の1500を超えるいいね数が語っている。

もちろん8周年記念パーティでコワーキングとしては動いていない状態のところに行ったから、誰かが仕事している風景は見ていない。

しかし主催こそ深沢夫妻だが、利用者の方までふくめた全員がここJUSOコワーキングの運営者なのでは、とそう感じた。

それはパーティ会場となった1階から滲み出る雰囲気からも感じとることができた。

1階はたくさんのポスターやステッカーに彩られ、その1/3ほどの敷地はキッズスペースとして利用されていた。

なんと愛があるスペースだろう。こんなに利用する人と寄り添ったコワーキング、栄えないはずがない。

8年間、拡大しながら営業を続けられるはずだ。

ワタシも大阪に住んでいたなら常駐する、そう思える場所だった。

なにせ、利用者の中にはここを本社にしている方もおられるそうだ。

ワタシも大阪に仕事で行った際には利用させていただくことに決めている。

8周年記念パーティー

何名かは「ドォクタァァァァーーー」と叫んだはずだ。

そのぐらいのドヤだ。

この時すでにまぁまぁの酒量が入っているが、ドクターは常にみんなを気にかけて動き回られていた。

やはり素晴らしい方だ。

なにせ今回の大阪は深沢さんに会うために行ったのだ。

彼の人柄なしではワタシの靴は十三の地を踏んではいない。

8周年を祝う方たちは、初めて見るワタシもやわらかく包み込んでくれた。

いろんな方とお話ができた。予期せず12月15日の岡Web年末版と1月19日のWebTouchMeetingの告知もさせていただいた。(さんかくデザイン研究会と2月に行う予定のXDセミナーの告知は忘れた 苦笑)

そうして、EN is TAKENAWA のなか、23時を前にパーティは終わった。

日帰り予定だったワタシは、1杯目の日本酒に口をつけたタイミングでリバーシのように心が裏返り、楽天トラベルで宿を取っていたため、すでに焦りなくゆったりモードで過ごしていた。

Two OF Us

JUSOコワーキングの近くにチェックインを済ませたワタシは

深沢さんの案内のもと、JUSOの夜を堪能することとなる。

スタンド煮ガ味。名前の通り立ち飲み屋さんだ。

何かを言う前にまず注目してほしいところがある。

これが十三だ!

偶然ではない。この写真は撮り損ね防止のため数枚取った中の最後の1枚だ。わざわざこちらに視線を送り、親指を立てているのだ。

ワタシは大阪人が好きだ。関西人ではなく大阪人だ。

10代の頃はじめてお付き合いした女の子が大阪人だったことも全くの無関係ではないかもしれないが、それよりなにより大阪人のこういう雰囲気が死ぬほど好きなのだ。この写真は岡山ではなかなか撮ることができない。

この人間性。たまらない。

煮ガ味のこの日のメニューだ。

マ?安くね?だ。

しかし安いだけではなかった。

マ、いやサンマ。

秋刀魚のお造り、350円だ。

350円の味ではない。700円と値段をつけても許されるほど美味。

秋の刀の魚と書く通り、サンマは秋の魚であるため、旬を通りすぎており、

お造りはこの日限りとのことだった。ラッキーであった。

店内の男女もそうだが、マスターの雰囲気もまたとてもよかった。

ワタシとドクターのちょっと真面目なお話に、ときに食い込み、またときには聞いてないそぶりで黙々と料理をする。いい店だ。

他にもナスとエリンギの揚げびたし、ポテサラ、アボカドわさび醤油、まかないチゲ、それに日本酒を1合ずつ頼んだ。味は、どれも「いいね」だった。

小1時間ほど時間を過ごし、一人あたり千ちょっとのお金を支払って煮ガ味を後にした。

大事なことなのでもう一度いう。

安くね?

三次会?いえまだ1時です。

たこ焼きBAR 小若。名前の通り小若だ。いや、たこ焼きBARだ。

名前の通りたこ焼きをつまみに酒をしばくところだ。

移転2日目ということもあり、1階はすでに満席。ワタシ達は2階へと案内された。

この満面の笑みを見て欲しい。25時を回ってこの笑顔。さすがだ。

たこ焼きはバリエーションが様々あるが、ワタシ達は深沢さんおすすめの「塩」をいただいた。

これがまたお酒にあうのだ。

ピンクのお酒は珍しい「ガリ」の酎ハイ。ガリットチュウの語源かもしれない。

他にもマルガリータを飲んで塩on塩をたしなんだ。

酒のつまみにお互いの歴史や仕事のことなど尽きない話をし続け、気がつけば27時。

深沢さんとまたの再会を約束しながら、ワタシは別れを告げホテルへ向かった。

深沢さんの暖かさをホッカイロのように胸にしまいこんで冬の十三を歩いた。

途中、日帰り予定だったワタシをサポートするかのように、ホテル近くに存在していたドンキホーテで下着や飲み物を買い込み、ホテルへとたどり着いた。

寂しいがまとめ

ブログの終わりも実に寂しい。が、終わらねばならない。あまり長くなると可読性がやばいからだ!

すでに十分長いというツッコミはいらない。書いたワタシが一番よく知っているからだ。

十三はとにかく優しい街だったように感じる。なにせ人が素敵なのだ。

その人たちが作り出す街。下町感と都会感がほどよく絡み合って、気取らず自然体でいられる場所。

そんな街のように感じた。

また行きたいと思う。

ドクター深沢に、ちかよオクサマに、この日笑顔で迎えてくれた全ての方々にまた会いたいから。

このブログを読んだみなさまも、大阪へ行った際ちょっとした仕事をするため、また時間を潰すためにコメダやマクドに行くくらいならJUSOコワーキングへ足を運んでみてはどうだろうか?

JUSOコワーキングの笑顔が人生の質を上げることは保証しよう。

No13

最後にワタシの大好きなバンドELLEGARDENの曲の中でも「Autumn song」と並んで大好きな曲「No13」の一節を紹介する。

I’m waiting here You might not be back

(きっと帰らない君を僕は待っている)

I don’t think I’m irrational

(馬鹿げてるとは思わないよ)

I’m waiting here You might not be back

(きっと帰らない君を僕は待っている)

I’m still at No.13

(13番地に居るからさ)

引用元:ELLEGARDEN・No13

要約すると「僕」は出て行った「君」を13番地でずっと待っているという歌。

JUSOコワーキングの8年間には、コワーキングを利用していて東京へ出て行った方や有名になった方も多くおられるそうだ。

その方達は今でも時折JUSOコワーキングに帰ってきてくるそうなので、そこは歌の中の「僕」とは違うのだが、いつでもずっと待っているというのはぴったり当てはまるように感じた。

JUSOコワーキングは、みんなの宿り木のような場所であることは間違いないことだろう。

望まれぬ13番目の客にならぬ程度に、時折お邪魔しようと思う。

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