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ジジとキキとワタシ

by コウジアナーダ

デザイナーたるもの時事ネタは拾っていかねばならない、とワタシは考えている。

なぜならば、最終顧客の皆様が欲する情報や見せ方を目指すことが我々の仕事にとっては非常に大事であり、その皆様が今面白いと感じ求めているものはなにか?を追いかけるのは肝要だと思っているからだ。

難しく切り出してはみたが、要は2018年8月現在、話題となっているの映画「カメラを止めるな!」を見に行ったこと、そしてその感想を書いてみようと思った次第だ。

※些細ながらネタバレになる可能性があるので、まだ見ていない方で、情報ゼロで見たいんだい!という方は見ないでください。

↑というか、そんな人はそもそも「カメラを止めるな!」に関する情報は一切見ないはずなので、恐らくそのまま読み進めてくださって問題ないかと思います。

いつもとは違う金曜日の夜

つい数時間前のことだ。19時半頃まで打ち合わせをしたワタシは疲れていた。

日々の仕事に加え、最近ぐんぐんと悪くなる体調。加えて空腹感。

適度に空腹を満たそうと向かったいつものご飯やさんは満席だったため、近場の某ファストフード飯店に。

そこはワタシに満腹感と過料の塩分を与えてくれた。脂肪もサービスしてくれるとは太っ腹なことだ。

ワタシのハラも太っ腹だが・・・

おなかは満腹になったのだが、心は空っぽのまんま。。。

そんな厨二病的な考えを頭の中に宿しながら、コンビニでMサイズのコーヒーを買ってすする。

何とはなしに、ふっとスマホの時計表示を見た。

20:30

San Franciso(iOSのフォント)のあらわす時間を見て思ったこと。

「あれ、これはレイトショーに間に合うんじゃないのかい?」

気づくが早いか、ワタシはそのスマホで「TOHOシネマズ」を検索していた。

ワタシには普段映画を見に行く習慣がない。確か最後に見たのはエヴァンゲリオンQだ。(その前は破だ。)

しかし、最近ひとつ見たい映画があった。そしてそれが近くのTOHOシネマズで上映されていることも知っていた。その映画こそ・・・

カメラを止めるな!

そう、世間的にかなり話題になっているこの映画である。

ささやか~に火がつきはじめたのは著名な方々の高評価からだ。

HKT48の指原莉乃さん、俳優の斎藤工さん、甘い甘~いスピードワゴンの小沢さんなど、多くの方がSNSで見て欲しい!と訴えかけている。

しかしながら、火が炎になって燃え上がったのは、やや不名誉な内容が週刊誌に報道されてからだ。

これはカメラを止めるな!で検索すればすぐに出てくるだろう。いわゆる「著作権」的な問題だ。

だが、それはどうでもいい。

当人同士でないとわからない事を第三者がのたまうことほど意味のないことはないからだ。

重要なのは、そんな悪目立ちのおかげもあってか全国で2館のみの上映だったこの映画が、

2018年8月25日現在、226館が上映しているということだ。

カメラを止めるな!劇場一覧

嬉々的状況

そんな「カメラを止めるな!」をぜひとも見たくなった。

ワタシは斎藤工さんの、あのなんとも言えない空気感が好きなのだ。

またバイオハザードというゲームも好きなのだ。

たくみ、ゾンビ。そして、パンデミックではなく「ポンデミック」というキーワード。

ワタシの頭の中のケンシロウが「見ぃたたたたたたぁ、見たっつぁぁ!」と百裂拳を繰り出すと同時に、スマホの画面で空席を見つけた。

自分の顔なので、見つめることはできていないが、おそらくは嬉々とした表情を浮かべながらお手軽にチケット購入をしていたことだろう。

左コーヒー 右手スマホで ひとり笑顔の

駄作だ。偉大なる俳人(グレートハイカー)なら燃えがいまいちな句をひねり出してしまったが、それはいい。

ともかくIT時代というのは便利だ。現地にいく前に簡単に購入できてしまう。そうApple Payならね。

「カメラを止めるな!」ということは?

このタイトル、そしてキービジュアルを見た時点で、恐らく多くの方が映画の構成を想像することだろう。

カメラを回している現場で何かが起こり、それが実は、、、

多くの方がこういったような構成を考えると思う。

結論から言ってしまうと、その通りだ。

それはそうだろう。タイトルが「カメラを止めるな!」なのだから。

実は、数日前こんなチャート表を見た

ごくらくらくごさんの「カメラを止めるな!」YES/NOチャート画像ツイート

3D酔い

唐突だが、ワタシはブレたカメラや急に視点が動く映像を見ると3D酔いという症状を起こす。

画面酔いとも呼ばれるものだ。

一人称視点(自分の目線)や三人称目線(自分のやや後方などからの目線)を使ったゲームなどをすると、およそ1、2分で、全身の倦怠感や頭痛と吐き気に見舞われる。

このためモンハンも、PUBGも、GTAも3D版ゼルダの伝説も全てプレイできないのだ。

はてはTVでたまに放送される世界の衝撃映像も、あまつさえGoogle ストリートビューでさえも酔う。

先ほどIT時代の恩恵を感じたワタシだが、逆にこれには生きづらさを感じた。

実際にワタシに会う機会があればぜひウコンを送ってあげて欲しい。効くかどうかはしらないのだが。

酔うのか?酔ってしまうのか?

さて、このツイートについていたチャート表に

「画面酔いが心配で、二の足を踏んでいますか?」

という設問があった事からワタシが想像した構成は正にそのままなのだな、と感じた。

「ブレアウィッチプロジェクト」を連想した。

(※ホラーなので苦手な人は検索してはいけません

ブレア~は少年少女がビデオカメラを回していたら・・・的なメタフィクションのお話だったと思う。

酔って見られなかったので記憶はあいまいなのだが、多分そんな感じだ。

しかし、ワタシは大人になった。席は運良く一番後ろの席。

あとは全96分という上映時間の内、ハンディカメラで回している部分はおそらく3分の1程度、約30分ほどだろう、とハラをくくり見ることにしたのだ。

冷や汗かくほど酔った。耐えた。

ハンディカメラで撮っている映像は釣り船に載っているのかと錯覚するほどの酔いっぷりだった。

「今、席を立って、後でネタバレ記事見ればいいや」と10回は思った。

しかし葛藤した。葛藤と共に耐えた。

時に薄目で、時に画面外から俯瞰で見て、そして時には深呼吸したりして。

耐えながら、「さぁ、どう裏切ってくれる?」と期待に胸を膨らませて乗り越えた。

耐えた結果、どうだったのか?

上にも書いた通り、結論から言うと想像した構成のまんま、だ。

けれど、こんなにもわかりやすく伏線をちりばめて、それを余すことなく全部回収していく欲張りな喜劇は見たことなかった。

ワタシは、物語の先を想像してその通りに話が進んだとき、しばしば鳥肌が立つ。

大げさな表現でなくぶわぁっとサブイボが出るのだが、それは

「ストーリー想像できた俺って天才!」という意味ではなくて、

「面白いと思う内容を頭の中で一度味わったすぐ後にもう一回体験できる」から

だと思っている。どこで、とはいわないが「カメラを止めるな!」はサブイボたった。しかも1回ではない。

この伏線の張り方とか回収の仕方は、映画通の人にいわせると「素人作品」なのかもしれない。

いやいや、これだけ考え尽くして作れるのは、相当な映画好きで、監督の力が存分にあるのだと思う。

実際、前半で酔わされたことでさえ、伏線となっていた。(とワタシは感じた)

生まれて初めて自分が3D酔い体質であることを利用したエンターテイメントに出会ったし、それによって、何なら酔わない人より1つ余計に楽しめたとさえ感じた。

なるほど、原案は舞台かもしれない。原作かもしれない。

重ねるが、そんな場外乱闘はどうでもいい。

映画だからこそ

ワタシが伝えたいのは「映画」でなければワタシはこんなに楽しむ事はできなかっただろうということだ。

2回以上見る人が多いという話もうなずける。なぜならばもう一度冒頭から見直したいから。

ワタシは3D酔い体質の問題から、近々にもう一度見ようという覚悟まではできないし、

監督が想定したであろう見せたいものは、一応全て見たつもりだ。

けれど、もし2~3ヶ月先にまだやっていたら、体調万全の時にもう一度見たいな、とは思う。それほど良質なメタ映画だった。(メタいうな、とつっこまれそう。)

やさしさに包まれたなら

荒井由実(現:松任谷由実)の名曲「やさしさに包まれたなら」の歌詞の中にこうある。

“目にうつる全てのことは メッセージ“

魔女も黒猫も、ホウキもトンボもパン屋さんも出てこない。あるのは「ポン」だけだ。

ポンデミック、だけなのだ。

違う映画の主題歌だが「目にうつる全てのことはメッセージ」という言葉こそ、

この映画を表現するのにとても適していると思う。

きっと見れば共感してもらえるのではないだろうかと思う。

また、ワタシ同様に3D酔いする人もぜひ見たらいいのではないかとも思う。

1つ余計に楽しめた、と感じた時、3D酔いが少し好きになるかもしれない。

ワタシはちょっとだけ好きになった。

そうそう、子供がいる人、特に娘がいる人はもう一つ余分に楽しめるかもしれない。

ホウキに乗った女の子は出てこないが、●●に乗っかった女の子の存在が、空っぽの心をやさしさで包んでくれるかも・・・しれない?

Fin…?

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